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ミッドマイル配送自律飛行ドローン

サンジヴ・シン博士(Dr. Sanjiv Singh)著 

ニア・アース・オートノミー社 最高経営責任者(Near Earth Autonomy, CEO)

2022年2月23日

空飛ぶクルマはこれまで長い間SFの世界でのことでしたが、スタートレック(Star Trek)の3Dプリンターやアニメ、漫画のディック・トレーシー(Dick Tracy)のスマートウォッチと同じように、かつては空想であったテクノロジーが現実世界に急速に移行しつつあります。 次世代の垂直離着陸機、高出力な軽量バッテリー、当社の自動走行システムなどの組み合わせにより、以前は不可能だった夢が日常の現実へと変化してきました。

ロボット工学スタートアップの当社、ニア・アース・オートノミー社(Near Earth Autonomy Inc.)は小型ドローンから実物大のヘリコプターなど安全で効率的な航空機の飛行を実現しています。 100名近い社員の多くはピッツバーグ、イーストエンドの当社オフィスを拠点に世界中の業界リーダーと連携しています。

ニア・アース・オートノミー社の技術は、ピッツバーグを自立飛行の世界的リーダーとして確立する助けになっています。この事は新興企業であるアルゴ社(Argo)やオーロラ社(Aurora)の自動走行技術がピッツバーグを世の中に広めた事と類似しています。 従業員(現在も募集中)、パートナー、投資家、ジャーナリストが世界中から集まり、協力しています。1989年以来私達は誇り高いピッツバーグ市民として、全地域の繁栄を支援する機会、人材、財源、広報、そして成長をもたらすことを嬉しく思います。

今後の展望を見据えて、航空規制当局が今後数年間に予想している自動飛行の流れついてお伝えします。                                

1.大量の商品を決まった拠点間で往復移動する「ミドルマイル貨物配送」にテーブルサイズのドローンを使用し、産業物流拠点に重量100-300ポンドの配送を行う。                                        2.乗務員の航空機に操縦補助と緊急時バックアップシステムを提供。                           3.最終拠点からエンドユーザーへの物流サービスを行う「ラストマイル貨物配送」では椅子サイズのドローンが住宅や都市部の企業に重量1-10ポンドの配送を直接行う。                                 4.都心のビル屋上に設置されたヘリポートから自動車サイズの航空機が自動的に乗客を搬送する。

一連の新しいアプリケーションに進む前に、自動飛行技術はまず広範なテストを受けます。私達のフライトオペレーションチームはすでに5,000回以上のテスト飛行を実施しており、この技術が適している事を規制当局、一般人、そして私たちに証明するためにさらに何十万回もの飛行を行います。新しい段階に進むごとに規模の拡大、コスト削減そして性能が向上します。

私達は理由にこだわらず仕事として、自律システムを構築しています。私達の使命は今日スマートフォンからデジタルコンテンツをダウンロードするように、時と場所を選ばずに何でも入手できる世界を作ることです。 今後数年間で、自律飛行は以下のようになります。

‧ 山岳地帯、交通渋滞の都市部、そして島々での物流の効率化を図る。基地から崖の上に緊急の医薬品を運ぶために8時間もかけて曲がりくねった道を運転するのに比べ、ドローンを使えば45分で済みます。                 ‧ 従来はヘリコプターを送り込むか、船を迂回させる必要があった船の甲板への貨物輸送を可能にします。                                             ‧ 着陸帯やインフラが破壊された場所でも、災害救助隊が必要としている食料や水を届けられるようになります。                                                                    ‧ 戦地の衛生兵が最前線で負傷者の治療に必要な血液を緊急確保できます。

自律飛行の効果は生活の向上から安全の確保まで多岐にわたります。 この並外れた技術開発を行う一方で、グーグル(Goolge)でウェブ検索を行い、ネットフリックス(Netflix)で映画を再生し、携帯電話向けGPSアプリケーションのウェイズ(Waze)で道案内を調べるのと同じように自立飛行が日常生活に溶け込んでいくことに最大限取り組んでいます。 つい数十年前までは不可能な夢だったのですが、数年後には自立飛行が私達の日常生活の一部になるでしょう。