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Gopuff leads direct-to-consumer explosion on region’s startup scene

ベンチャーキャピタルの四半期報告書の作成に携わるPitchBook-NVCAベンチャーモニターの最新レポートによると、2021年にグレーターフィラデルフィアのスタートアップ資金調達は大幅に増加し、前年の記録を超え81億ドルを調達しました。2020年に達成された過去の最高記録は27億ドルでした。2021年の81億ドルの資金調達は441件の取引により積み重なったものです。米国におけるベンチャーキャピタル資金の恩恵により、スタートアップへの投資は傑出した年になりました。

ベンチャーキャピタルが支援する企業は全米で合計3,299億ドルを調達しました。PitchBook-NVCAベンチャーモニターの最新レポートによると、この数字は2020年に記録された過去最高の1,666億ドルの資金調達の2倍近い数字です。シード期、レイター期のユニコーン、そして1億ドルを超えるメガラウンドにいたるまですべての段階で過去最高を記録しました。同じ年に複数のベンチャー支援投資を調達した新興企業もあれば、巨大投資を調達した企業もあり、2021年にベンチャーキャピタル(VC)との取引でトップを占めたのはグレーターフィラデルフィアの一握りの企業でした。

リストのトップに挙げられたのはゴパフ社(Gopuff)です。3回の取引で合計36億5,000万ドルを調達しました。PitchBook-NVCAベンチャーモニターの最新レポートによると、これら3回の資金調達により、フィラデルフィアを拠点とするこの宅配会社の評価額は400億ドルに達し、3月の評価額89億ドルの4倍以上になりました。この新興企業の15億ドルの最新の取引はグッゲンハイム・パートナーが提供する「シリーズX」転換社債に編成されているとブログサイト、テッククランチ(TechCrunch)は報じています。ゴパフ社は今年中の新規株式公開に向けて準備を進めていると噂されています。

オンライン食料品販売を展開するミスフィッツマーケット(Misfits Market)は2回のラウンドで合計4億2500万ドルを調達し、9月のシリーズC-1調達後の評価額は20億ドルに達しました。

デラウエア州ウィルミントンを拠点とするニカン・セラピューティックス(NiKang Therapeutics)は応募者多数のシード・ラウンドで5月に2億ドルを調達しました。また、デラウエア州に法人化されアムステルダムを拠点とするアクセル・クラブ社(Accel Club)は1億7,000万ドルを調達しました。そして、フィラデルフィアを拠点とするセンチュリー・セラピューティックス社(Century Therapeutics)は3月に1億6,000万ドルの株式融資投資を受け、フィラデルフィアで急成長しているソフトウエア新興企業dbt LabsはシリーズCの1億5千万ドルを調達しました。

フィラデルフィア地域ではライフサイエンス企業だけで11億ドルの資金調達を2021年に達成しました。ライフサイエンス分野の中にはより多くの成長資金を得るために上場した新興企業もあります。細胞治療に特化した会社のセンチュリー・セラピューティクス社は6月に2億4,265万ドルの新規公開株(IPO)を上場しました。 他にも、ラバ・セラピューティクス社(Lava Therapeutics), バロン・ファーマシューティカルズ社(Vallon Pharmaceuticals) そしてバーパックス・ファーマシューティカルズ社(Virpax Pharmaceuticals )など地元のライフサイエンス新興企業は昨年新規公開株(IPO)により合計1億3600万ドルを調達しました。

フィラデルフィア地域の注目に値する第4四半期の取引は次の通りです。

◆ ビロング・ヘルス社(Belong Health)― フィラデルフィアを拠点とする医療保険技術の新興企業は、シリーズA投資で4,000万ドルを調達し、雇用、営業、マーケッティングを強化し、技術プラットフォームを拡張しました。 ◆ サーコナス社 (Circonus) ― マルバーン(Malvern)のデータ技術新興企業、サーコナス社は従業員を倍増し、プラットフォームの拡張のために1,000万ドルのシリーズB投資を調達しました。 ◆ クロスビーム社(Crossbeam)― 一連の創始者ボブ・ムーア(Bob Moore)とバック・ライアン(Buck Ryan)が主導するソフトウエアの新興企業はアンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz)率いるシリーズC投資を7,600万ドル調達し、技術の向上のみならずプライバシー、セキュリティにおいて最良の結果を出しました。 ◆ ゴー社(Go)― 自動車サブスクリプションサービスのゴー社は、今年最大の初期段階投資のひとつである4,125万ドルのシード投資を調達し、その資金で車両を購入しペンシルべニア、ニュージャージー、フロリダの市場で事業を開始しました。 ◆ マイクロシェア社 (Microshare) ― IoTの活用により効率的な管理が可能になるスマートビルディング技術の新興企業で、フィラデルフィアに本社を置く。11月に1,500万ドルの投資資金を調達し、建物の占有率、環境モニタリング、接触者追跡、屋内資産の仕分けなどを追跡するセンサーの開発に取り組んでいます。

グレーターフィラデルフィアは、昨年80億ドルを調達したシアトル、タコマ都市圏、新興企業が49億ドルをもたらした、オースティン、ラウンドロック都市圏、70億ドルを調達したシカゴ、ネーパービル都市圏などの、米国内の他の新興企業ハブを上回りました。フィラデルフィア、リーディング、カムデン都市圏はシリコンバレー、ロサンゼルス、ボストンを上回りそれぞれの都市は340億ドル以上の資金を調達しています。

PitchBook-NVCAベンチャーモニターはベンチャーキャピタルの資産構成の好調が続き、企業のベンチャーキャピタルファンド、ヘッジファンド、未公開株式会社、政府系ファンドなどの従来とは異なる投資家からの関心が高まることで、新興企業の資金調達の勢いが続くと予測しています。「起業家にとっての朗報は次世代の革新的企業に資金を提供し、規模の拡大のために利用できる資金源の備蓄がより深く、幅広くなることである」とPitchBook-NVCAベンチャーモニターのレポートは語っています。

By Kennedy Rose – Reporter   January 14, 2022