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ニコル・マーキス氏 HipCityVeg創業者&CEO

フィラデルフィアのファーストフードチェーン、ヒップシティベジ(HipCityVeg)は、競争の激しいニューヨーク市場への進出、バーチャルキッチン立上げなど、野心的な拡大戦略をとり、今後数ヶ月で拠点数を2倍以上に増やしていきます。

「この植物由来食品ブランドは、来年2月までに8店舗の出店を予定しています。3店舗をフィラデルフィア、2店舗をワシントンDC、そしてニューヨークに3店舗の開設を計画しています」と、ニコル・マーキスCEOは述べています。ラテン系資本のヒップシティベジは2012年に設立され、現在フィラデルフィアとワシントンD.C.間に7店舗を展開しています。

フィラデルフィアの次の店舗はポートリッチモンド地区に11月にオープンする予定です。約1,000平方フィートの店舗は「Go Kitchen」と呼ばれ、テイクアウト専用で、電話やネットからの注文のみに対応するデリバリー飲食業であるゴーストキッチンに類似し、これら異なる要素の混合スタイルを拡張します。

例えば、今後展開するニューヨーク市内では実店舗の旗艦店をユニオン・スクエアに、そしてブルックリンとクイーンズにデリバリー専用の2店舗を作ります。

マークウィス氏はビジネスジャーナル誌の取材に対し、「ポートリッチモンドにオープンする店舗は、ほとんどのフィラデルフィア北部地域にデリバリー可能な拠点となります。配送料を払いたくない顧客は、店舗まで足を運び、ピックアップすることも出来ます。他のフィラデルフィア新店舗の場所は、来月発表する予定です。

マークキス氏によると、コロナ禍の間に消費行動が劇的に変化したため、ヒップシティベジの戦略は実店舗とバーチャルキッチンの両方を展開することにした。配達を含むオンライン注文は、パンデミック前の3倍以上になりました。

デリバリーはミレニアル世代の若者市場だけでなく、これまでこうした方法で注文をしたことがなかった人々にも広がっています。5ドルの配達料を払って4ドルのコーヒーを注文するように、小物商品でさえデリバリー注文する人もいます。

企業はこの傾向に気付き、「私達は顧客がどこにいても品物が届くように、強力な配送プラットフォームを提供しなければならない」と述べています。

多くの人の在宅勤務が長引いていることも影響していると思われます。また、健康や味よりも利便性が重要と考え、食品購入を決めることもあります。

ヒップシティベジ商品への需要増加は人々の食生活への変化と、植物由来食材が肉消費を抑えることで、環境に好影響を与えるとの認識が高まったことにも起因していると、マーキス氏は述べています。昨年、食品業界では植物由来のブランドがかつてない関心を集め投資も行われました。

バーチャルキッチンの利用増加は、ヒップシティベジがニューヨークのような「敷居の高い」市場進出を果たすのに役立っていると、以前からこの市場に注目していたマーキス氏は述べています。ゴーストキッチンでの建設費や人件費は、実店舗に比べ大幅に抑えることが出来ます。

「ニューヨークに進出し私たちの料理の魅力を伝え、ニューヨークで試験的に私たちの料理を提供することができれば、リスクを少し減らすことができ、会社の拡大につながり可能性が拡がります」

ヒップシティベジは内部資金積立てを拡大しています。昨年の深刻なコロナパンデミックを乗り越え、今では記録的な売上を上げています。

マークキス氏はこの成長の一要因として、全社の時給労働者の最低賃金15ドルを導入するなど、コロナ危機をとおしてスタッフ維持に注力したこと挙げています。また、ヒップシティベジでは有給休暇、無料の食事、健康保険、歯科保険などの福利厚生も充実させました。