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ピッツバーグ国際空港(PIT)は空港の敷地内で精製される天然ガスと太陽光発電を利用したマイクログリッドシステムを取り入れ、完全に独立した電力を自給する世界初の空港になりました。

マイクログリッド稼働前の2020年には、ニューヨークの革新的なビジネスメディアであるファストカンパニー社(Fast Company)が、ピッツバーグ国際空港を最も革新的な企業の一つに選びました。

マイクログリッドの導入は同空港が数年前から検討していましたが、2017年12月に世界でも利用度の高いアトランタのハーツフィールド・ジャクソン国際空港で発生した大停電を契機に、安定した電力供給の課題が浮き彫りになりました。

「東海岸全域に多くの困難な事態を引き起こした停電がもたらした経済的影響は計り知れません」と、ピッツバーグ国際空港のエンジニアリング担当副社長であるトム・ウッドロー氏は述べています。この事故を機に彼らはマイクログリッドの設置に取り掛かりました。

マイクログリッド設置入札の競合社は16社でしたが、2019年に1885年に創立しピッツバーグに本社を置く、ピープルズナチュラルガス社に決定しました。マイクログリッドシステムの構築と維持、そして運用を空港負担なしで行う20年契約です。

空港はマイクログリッド導入により電力網被害の影響を受けないばかりでなく、空港及びテナントのハイアットホテル、石油化学メーカーどの電気代をも節約します。

アレゲニー郡のリッチ・フィッツジェラルド行政官は、「空港が持続可能なエネルギー源として約10,000枚の太陽光パネルを利用していることを非常に誇りに思います」と述べています。「このことは空港で発電される他のエネルギーと合わせて、引き続きこの施設を業界のリーダーとして位置づけます。」

数十億ドル規模の巨大ターミナル近代化プロジェクトが進行する中、空港敷地内に掘った天然ガス井と、5基の天然ガス燃料発電機、そしてソーラーパネルによって、ピッツバーグ国際空港では必要十分な電力を供給することができます。現在のピーク時需要は14メガワットですが、マイクログリッドは20メガワットの電力を供給しています。

「私たちは、必要な電力の100%の優先交渉権を得ています」とウッドロー氏は語ります。今後3、4年の間に新しいターミナルの建設が予定されていますが、場内で何らかの拡張があったとしても、容量的にはある程度余裕があります」と、ウッドロー氏は述べています。

「ピープルズガス社は、余剰電力を送電網に送り、卸売料金をその対価として得る」ことを許可されています」と、ウッドロー氏は述べています。

他の空港では、マイクログリッドや関連技術、特に太陽光発電に取り組んでいます。これらの空港は、ほとんどが米国西部の小規模な地方空港です。ピッツバーグ国際空港は、電力需要を100%自前で賄える唯一の空港です。

「私たちは、電力需要を100%自前で補うことができますし、それ以上のことも可能です。そして、空港の電力供給をマイクログリッドから完全に切り離すこともできます。これらの事は当社の競争力につながると信じています」とウッドロー氏は述べています。