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アライナ・ジョーンズ 2021年5月14日

ライフアイレ システムズ(LifeAire Systems)の創業者兼CEOであるキャサリン ウォリロー博士(Kathryn Worrilow)は、パンデミックによる閉鎖から1年以上が経過し、人々がオフィスや公共の場所に戻ってくる中、COVID以後に目を向けています。COVIDやその変異種だけではなく、風邪やインフルエンザにも安全な室内空間を作りませんか?

ライフアイレ システムズはペンシルベニア州アレンタウン(Allentown)を拠点とし、ベン フランクリン テクノロジーズ(Ben Franklin Technologies )の長年のクライアントでもあります。そして体外受精実験室用の空気浄化システムの開発からスタートしました。独自のシステムは通過する空気に含まれる菌やバクテリア、ウイルスなどの目に見えない汚染物質をすべて除去することができます。ウォリロー博士率いるチームが装置を開発し、医療従事者用のN95マスクの深刻な不足緩和に貢献してから数カ月過ぎた2020年6月に話を聞きました。

医師、看護師など病院で働く人々(その中にはリーハイバレー(Lehigh Valley)の緊急治療室医師であるウォリロー博士の配偶者が含まれていました)は、数少ないN95マスクを再利用するリスクに直面しており、ライフアイレはAire〜PPE除染ユニットを開発しました。博士はこれを「大きな電子レンジ」に例えて、一度に20枚のN95マスクをわずか4分で安全に滅菌することができると語りました。これにより、N95マスクを1回使用しただけで捨ててしまうのではなく、最大20回まで再利用できるようになり、医療従事者を保護しコストを節約できたのです。

この装置を軌道に乗せるまでには大変に苦労しましたが、まだ病院の現場では使用できません。そして「病院内のすべてのものは医療機器と見なされるため、FDA(アメリカ食品医薬品局)の承認が必要なのです」とウォリロー博士は述べています。                                   

そんな中、朗報があります。特許取得済みの装置を病院以外の施設で使用する場合はFDAの承認は必要とされません。現在、ライフアイレは、警察や消防署、飲食店、葬儀場、診療所、歯科医院, 製造業などの施設に装置を提供しています。

医療専門家に焦点を当てる一方、他の何百万人もの目立たない労働者がN95を入手するのに苦労していました。ウォリロー博士は、食品業界で働く労働者について、「彼らは仕事中お互いに6フィート離れていないかも知れません。横に並んで仕事をするので、N95マスクが必要なのです」と述べています。  

「ワクチンという選択肢があるのはありがたいことですが、私たちはしばらくの間マスクをすることになるでしょう」とウォリロー博士は述べています。医療機関以外でN95の供給を増やすことで、病院での十分な供給を確保することができるのです。また、大幅なコスト削減にもなります。この装置を24時間稼働している組織では、新しいマスクを購入する場合と比較して、月に最大297,000ドルものコストを削減することができます。これには、バイオハザード廃棄物に分類される使用済みマスクの処分費は含まれていません。 私達が開発した装備は今、かつての予想以上に多くの非医療分野に配置されています。 ライフアイレシステムズ社、キャサリン・ウォリロー博士

ライフアイレの事業拡大は、パンデミックの前から始まっていました。同社の主力製品である空気清浄システムは、すでに研究室から病院へと展開していました。昨年9月に公開されたセントルークス大学ヘルスケアネットワークのアレンタウンキャンパスでの大規模な調査によると、ライフアイレの浄化装置で保護された病室では、浄化システムのない病室の患者に比べて、患者の入院期間が39%短縮されたことが実証されました。

患者の健康もさることながら、入院期間の短縮は「病院にとって重要な経営改善」になるとウォリロー博士は言います。ライフアイレは、他の病院や医療ネットワークからの需要に応えるため、迅速に対応しています。しかし、パンデミックを経て、私たちが呼吸する空気について新たに意識するようになった今、このシステムへの需要は医療の世界を超えて爆発的に高まっています。 

ウォリロー博士によるとライフアイレは、COVIDをはじめ、インフルエンザ、結核、炭疽菌などのあらゆるウイルスやバクテリアを「極限殺菌」することができます。「私たちは大規模な商業施設のようなヘルスケア以外のスペースでも、従業員やスタッフが戻ってきたときのために同じ技術を使い大型化を進めてきました。」と述べています。

つまり、歯科医院から映画館、介護施設、学校、教会、さらには空港まで、あらゆる場所にシステムを拡大・特注することができるのです。この需要に対応するため、ライフアイレでは営業、技術、製造、オペレーション、物流の各部門で人材雇用を進めています。

「私たちは今、予想していたよりもはるかに多くの非医療分野に展開しています」、そして「私たちの使命はすべての患者と滞在者のケアにあります。したがって、このテクノロジーが人を助けるために使えるのであれば、それが私たちの使命なのです。」

アライナ・ジョーンズ(ALAINA JOHNS)は、フィラデルフィアを在住のフリーランス・ライターで、フィラデルフィアの芸術、文化、解説のハブ、BroadStreetReview.comの編集長。